あらまし

  • 竹の塚あかしあの杜で、入職以来、入所施設ひとすじに、障害のある利用者さんと日々関わり、支援にあたってきた青木恵子さんに、仕事への思い、次を担う世代へのメッセージなどをお聞きしました。
    *竹の塚あかしあの杜… 障害者総合支援法に基づく生活介護、施設入所支援、短期入所からなる多機能型事業所

 

福祉の道に進んだきっかけ

高校の頃に漠然と将来のことを考えた時に、机に向かっての事務仕事には向いていないなと思いました。資格をもって、手に職をつけて働きたいなあ…と。福祉系大学へ進学し、その頃は児童分野で働くことを希望していて、児童養護施設で実習しました。新卒で、そのまま実習先の法人へ非常勤職員として就職しましたが、配属先は身体障害者療護施設でした。児童分野ではなかったけど、「やってみよう」と思い働き始め、5年後常勤職員になるために今の法人へ就職しました。

 

仕事をはじめた当時をふりかえって

一人ひとりの利用者さんの反応が全然違うということに、最初は戸惑いました。利用者さんの中には気持ちの波があり、職員に当たる利用者さんもいました。でも、よくよくご本人の様子をみると、早番・遅番の職員には厳しいけど、夜勤の職員にはきつい発言はなかったり。また、ある利用者さんは職員Aが介助しようとすると「いや」と拒むことが続き、でも詳しくお話をきいてみると、「Aさんが『腰が痛い』って言っていたから(介助しなくていい)」と気遣いだったことがわかったり。その人なりの理由や1日の中での気持ちの波があるということがわかるようになりました。大変なこともあるけど、とてもやりがいを感じました。

 

変化に向き合いながら、利用者の「~したい」を大切に

20年以上、身体障害者の入所施設で働いていて思うことは、先の見通しをもって支援していかなくちゃいけないなということです。長年、入所されている利用者さんは高齢化とともに、ご本人の心身状況も変わり、だいぶ介護度が高くなっています。「外食したい」という希望を叶えるにも、お店で刻み食を用意できそうかなど考えます。特にコロナ禍は、外出を制約せざるを得なかったので、職員側も利用者さんと施設の外へ行く機会がなくなりました。今、再び少しずつ活動の幅を広げていますが、外出ひとつでも、職員が歩道で車いすを押して歩いたり、外出先でトイレ介助をしたりする経験がなく、どうにかしなくてはと思います。でも、利用者さんの「外出したい」「〇〇したい」という気持ちは、いくつになっても変わらないし、大事にしたいことなので、地道に職員側の経験を積み重ねていくしかないと思っています。

 

仕事の原動力と次を担う世代へのメッセージ

長年、この仕事を続けられたのは、とにかく利用者さんと関わることが好きだからなんだろうと思います。勤続年数が長くなり、責任もある立場になっているので、現場から離れて行う事務は増えてきています。でも、利用者さんとお話することが楽しいし、後輩職員の成長を感じることもたびたびあります。また入所施設は土日休みではないし、夜勤もありますが、利用者さんの24時間の生活の場なので、それゆえの面白さもあると思います。

 

利用者さんに拒まれたり厳しく当たられると、心が折れることもあると思います。でも利用者さんにもみな一人ひとり考えや理由があり、そこを紐解いていく。私自身は、利用者さんと接することを一番大事にしていて、仕事を続けていれば利用者さんから返ってくるものは必ずあります。変化を感じることができます。仕事を続けることによってみえてくるものがあるので、ぜひ続けてほしいと思います。

 

施設理念「一人ひとりにとって“価値”ある一日を」

 

取材先情報

名称

社会福祉法人あいのわ福祉会
竹の塚あかしあの杜
統括主任支援員 青木 恵子 さん

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